
東北のミケランジェロと言われる小松寅吉の最高傑作。ねぶたを連想させる姿と何よりも細工の見事さ。当時の鑿(のみ)でお腹や尾の中を中空に彫るのは至難の技。流れるような毛の表現。 見る角度により変化する表情。上から流れた水が中にたまらないように計算されている。
建立年
明治36年(1903)
石 工
小松 寅吉
こまつ とらきち

軍馬補充部という戦争時に軍馬を育てる機関の入口の飾りでした。この地域では軍馬が重要な産業になり、地域の発展を助けたので、地域の守り神としてこの神社に引越しました。
御祭神
天照大御神、素戔嗚尊、宇迦之御魂神、日本武尊
あまてらすおおみかみ、すさのおのみこと、うかのみたまのかみ、やまとたけるのみこと
建立年
明治30年(1897)
石 工
不詳

台座には小田川石工矢吹哲三の文字が彫られている。作風は野田平業のものと思われるが、阿像の押さえている玉が籠彫りでないので、平業は狛犬だけ請け負って哲三が全体の請け人だったのかもしれない。
建立年
昭和4年(1929)
石 工
矢吹哲三
やぶき てつぞう

小松寅吉が自身で奉納したとされている飛翔獅子(ひしょうしし)。21歳の時に小松家の養子となりその後、布孝を襲名(しゅうめい)したことを世間に知らしめる作品。それまでの蹲踞型(そんきょがた)からまるで空を駆けているような姿。尾も突き刺すように流れているたてがみのカールもデフォルメされていて勇ましい。
建立年
明治25年(1892)
石 工
小松 寅吉
こまつ とらきち

参道口の三番目の狛犬。慶応元年の作ということで初期のシンプルな造形が温かさを感じさせる。阿吽共に子取りである。この神社には4対の狛犬があるので違いを感じられる。
御祭神
素戔嗚尊、誉田別尊、鎌倉権五郎景政尊
すさのおのみこと、ほんだわけのみこと、かまくらごんごろうかげまさのみこと
建立年
慶応元年(1865)
石 工
儀助
ぎすけ

彫りの素晴らしさと独自性。尻尾は一本立ちで、阿像の耳はたっているが吽像はねている。歯も阿吽で違い、阿像は口の中まで丁寧に彫られている。 均し(ならし)で水平に保たれた石垣の上に台石が二段、更にその上に趣向を凝らした猫足に支えられた台座と狛犬がのっている。
御祭神
日本武尊、味耜高彦根命
やまとたけるのみこと、あじすきたかひこねのみこと
建立年
天保11年(1840)
石 工
留蔵、力蔵
とめぞう、りきぞう

台座に彫られている名前の名字が読めないがこの地方の後藤豊春ではないかと思われる。身体に彫られた毛卍文(巻き毛)のデザインが変わっている。
建立年
昭和15年(1940)
石 工
後藤 豊春(推定)
ごとう ほうしゅん

皇太子殿下(現上皇陛下)ご降誕記念で奉納された狛犬。阿像吽像ともに目を見開き獅子というよりも妖怪を連想させる形相。大輪の牡丹が印象的な地元の石工。
建立年
昭和9年(1934)
石 工
後藤 豊春
ごとう ほうしゅん

寅吉の飛翔獅子(ひしょうしし)の2作目。東の鹿島神社で完成された飛翔スタイル。まだこの時にはお腹の下を広く彫ってある。しかし目力はすごく丸く見開いた目の墨も効果的である。顔は石にあわせたのか少し窮屈である。
建立年
明治31年(1898)
石 工
小松 寅吉
こまつ とらきち

野田平業の24歳の時の作品。これにより近隣に名前が知れ渡り、その後の注文依頼の多さにつながったと考えられる。透かし彫りの玉の美しさ、流れるような尾に技術の高さを感じる。
御祭神
松平定信公
まつだいらさだのぶこう
建立年
大正11年(1922)
石 工
野田 平業
のだ へいぎょう

はじめ狛犬ともむかし狛犬とも言われる狛犬。その当時狛犬を見たことが無い石工が限られた情報の中で彫った。阿吽の形状と四足であると言うことだけが反映されている。ネットで日本一足の細い狛犬と言われている。
建立年
安永4年(1775)
石 工
作者不明

お寺の門の中、お堂の前にいる狛犬。口・目の表現が独特。市内の虚空堂(こくうどう)、関辺の稲荷神社もこの人の作品。三国姓では三国岩次郎という石工も市内や西郷村に作品を残している。
建立年
昭和15年(1940)
石 工
三國 次郎
みくに じろう

自然石から掘り出された珍しい狛犬。作者の鈴木定吉は「和光」ともいい、白河市北登り町の矢場神社の狛犬や南湖神社の松平定信像などを制作している。社殿裏の岸壁に明治28年(1895)10月14日銘の磨崖碑「天照皇大神宮」(まがいひ・てんしょうこうたいじんぐう)がある。石工尾股喜助によるものだが、その下にも獅子頭のようなものが彫られている。
建立年
昭和25年(1950)
石 工
鈴木 定吉
すずき さだきち

一般的に阿像が玉取り、吽像が子取りだが、この狛犬は吽像足下にみごとな籠彫り(かごぼり)の玉がある。県南地方においても阿吽像の子取り、玉取りの違いや位置の違いや阿像・吽像の位置の違いがたびたび確認される。
建立年
昭和9年(1934)
石 工
三國 岩次郎
みくに いわじろう

右にある阿像には牡丹が彫られている。目や口の表情とこの時代の狛犬としては非常に彫りが精密な事から作者は小松寅吉ではと推測される。参道を5分程歩いた拝殿前(はいでんまえ)には伊右衛門の狛犬もある。
建立年
明治20年(1887)
石 工
小松 寅吉(推定)
こまつ とらきち

県南地方では珍しい獅子山型(ししやまがた)の狛犬。震災で倒壊した狛犬。その前にもダンプにぶつけられ破損した事がある。今回修復されたが復元の難しさを感じる。
建立年
昭和8年(1933)
石 工
小林 和平
こばやし わへい

台座に「石工 獅子 野田豊吉 台石矢吹町 根本末吉」と彫られている。狛犬の場合、仕事を請け負った石屋が細工をやらない場合には狛犬を外注するようだ。
建立年
大正15年(1926)
石 工
野田 平業
のだ へいぎょう

一色地区は和平の妻ナカの生まれ故郷。大きさは小振りだが丁寧に彫られている。台座に奉納者が彫られているが、奉納後の年月日もある。
建立年
昭和9年(1934)
石 工
小林 和平
こばやし わへい

精緻(せいち)な細工ではないが丁寧に彫られた素朴な味わいのある狛犬。吽像の子獅子をあやす前足に親獅子の優しさが表れている。高めの台石の上の台座も丁寧に彫られている。
建立年
昭和16年(1941)
石 工
蛭田 照吉
ひるた しょうきち

野田平業の28歳の時の作品。右に吽像があり籠彫りの玉、左に阿像で子獅子をあやしている。平業も時々阿吽が逆になる時がある。
建立年
大正15年(1926)
石 工
野田 平業
のだ へいぎょう